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高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


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糖尿病の食事療法を知る

食事療法の基本

 

糖尿病治療の基本は食事療法です。たとえ経口薬やインスリン注射で血糖値をコントロールし ている場合でも、食事療法をきちんと行うことが前提となるのです。食事療法といっても特別なことを行うわけではありませんし、糖尿病だから食べてはいけな いものや、たくさん食べた方がいいというものも基本的にありません。

 

食事療法の基本
1.適切なエネルギー量の食事
          2.栄養素のバランスが良い食事
          3.糖尿病合併症の発症、進展防止を図れる食事
          4.規則的な食事

『その人にちょうどよい量」を、さまざまな食品からバランス良く摂取することで、こうした糖尿病の人たちの食事が、「理想的な健康食」として、最近では糖尿病でない一般の人にも注目されています。

 

なぜ食事療法が必要なのでしょうか?

 

糖尿病は食事で摂る栄養素の処理と密接な関係にあるインスリンの不足や欠乏から起こる病気です。高血糖や合併症を予防するには、食べ物の量を制限し、栄養分が偏らないようにエネルギー量とバランスのとれた食事に切り替える必要があるのです。

 

適正なエネルギーを摂取する

1日の必要エネルギー量の計算方法は、以下のように計算してみて下さい。

1日の必要エネルギー量 標準体重*×身体活動量(25~30、30~35**)
            *標準体重=身長(m)×身長(m)×22
            **身体活動量がかなり多い人

食事療法では、各々の体重や活動量を考慮して、1日の摂取エネルギー量を決めますので、どのくらいの食事量が適切か、およその目安を覚えておくことが大切です。
また、糖尿病では80kcalを1単位として食品のエネルギーを計算しますが、食事のエネルギー量を細かく計算することはかなりの負担を伴い、ストレスの原因となる場合もありますので、主食であるご飯1杯分、あるいはパン1枚のエネルギー量、さらに良く食べる食品のだいたいのエネルギー量を覚えておくとよいでしょう。

 

一日のバランスのいい食事のとり方

  • 1日3食とる。
  • 主食はむしろ適量をとる。
  • 副食(魚・肉・豆腐・卵など)は1食に必ず1皿
  • 野菜は毎食とる。
  • 牛乳・果物は決められた量をとる。
  • 油を使った料理は1日に2品までにする。
  • 嗜好品(アルコール・菓子)は毎日とらず、決められた量以下にする。
  • こんにゃく、タケノコ、海藻、きのこ、寒天など、カロリーが少なく繊維の多い食品を選ぶ。

 

栄養のバランスに気をつける

必要なエネルギーを栄養のバランスを考えて摂取することも大切です。理想的な栄養バランスは「糖質55~60%、たんぱく質20%、脂肪20~25%」の割合です。具体的には「主食3、主菜1、副菜2」の割合で食べれば、理想的な栄養バランスを保つことができます。
なお、1回の食事で主食と主菜は1種類にしましょう。

 

脂肪のとり過ぎには特に注意を

栄養バランスの面で、特に注意することは脂肪を摂り過ぎないことです。脂肪の摂り過ぎは肥満の原因となり、肥満はインスリンの働きを弱め、血糖値を上昇させます。そこで、調理にはできるだけ油を使わないこと、さらに揚げ物を作る場合には、油がたくさんしみこみやすい衣を使わずに素揚げにするなどの調理法の工夫も大切です。

 

食物繊維を十分にとること

食物繊維を一緒に摂ると栄養の消化・吸収に時間がかるため、血糖値の急激な上昇を抑えますので、食物繊維の豊富な野菜、海草、キノコなどを積極的に食べましょう。

 

主食はパンよりご飯を

米には食物繊維が多く、血糖値の上昇もパンより緩やかですので、主食はパンよりむしろご飯のほうがベターです。

 

塩分は控えめに

塩分の摂り過ぎは高血圧の原因となり、高血圧は動脈硬化の原因ともなりますので、塩分はできるだけ控えめ(最大1日10g以下)にしましょう。

 

1日3食、規則正しい食生活を

例えば昼食を抜いて夕飯を沢山食べると、夕食後の血糖値が高くなりますので、食事はきちんと3回に分けて食べましょう。

 

アルコールは控えめに

アルコールはつい限度を超えて飲み、コントロールを乱しやすいもの。血糖値がきちんとコントロールされていて、合併症がなければ、少量のアルコールを飲んでもかまいませんが、ビールならコップ2杯、日本酒なら7~8勺、ウイスキーならシングルの水割り1~2杯程度に抑えましょう。また、お酒を飲んだら、その分のエネルギー量を食事で調節することも大切です。しかし、アルコールはカロリーがあっても栄養分にはまったくなりませんので、主食と置き換えることもできません。

 

出典:ニプロ