当サイトについて

合併症の症状、治療、予防法や改善方法まで、
合併症の改善に向けて理解を深めるサイトを目指します。
専門医師はたったの400人しかいません。

高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


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肥満の食事療法

長期にわたる減量の適正エネルギーは、体重の増減を見ながら、医師と相談の上決定されます。
過度な減量中には、エネルギー不足に加え、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの不足などにより、皮膚症状、むくみ、便秘、貧血、抜け毛、無月経、骨量減少などがみられます。
毎食、主食(ごはん、パン、麺類など)・主菜(肉、魚介類、卵、大豆製品、乳製品など)・副菜(野菜、海草、きのこ類など)が揃った組み合わせにして、栄養素の偏りのない食べ方をすることが、上手に減量できるコツです。
摂取エネルギー量を減らすために、主食を抜く方がいますが、飢餓感が強く空腹に耐えられなくなりリバウンドの原因になりますので、毎食、決まった量の主食とともに適量のエネルギーを摂るようにしましょう。

また、こんにゃく、りんご、パイナップルなどの単品によるダイエット法が過去に流行しましたが、上記の身体に及ぼす影響の他、単品摂取のため、飽きや反動によるリバウンドの恐れがあり危険です。
目標体重は、標準体重=(身長)m2×22を参考にしますが、肥満者における本質的な問題は、過剰な体脂肪によってもたらされる 代謝異常などの合併症です。これら代謝異常の多くは、15%程度の減量で改善されることなどから、目標体重を標準体重に置く必要はないと言われています。 医師と相談の上、まず減量目標を決めましょう。

1.適切なエネルギー摂取量とは

エネルギー摂取量は、年齢・性別・身体活動量・肥満度・血糖コントロール・合併症などを考慮し決定されます。一般的には、標準体重を求め、身体活動量に合わせてエネルギー摂取の適量を決定します。

2.栄養バランス

 適切なエネルギーの中で、栄養のバランスをとるためには、一食のなかに、主食、主菜(たんぱく質食品)、副菜(野菜)をそろえる献立にして、たんぱく質・脂質・糖質・食物繊維・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を上手に摂りましょう。
エネルギー管理を容易にし、また、栄養分のバランスを保ちながら食事内容が多彩になるように考案されたものが、糖尿病の食品交換表(日本糖尿病学会 〔編〕:糖尿病食事療法のための食品交換表 第6版)です。食品交換表を使用しながら食事療法を進めていくとよいでしょう。使用方法については、管理栄養 士にご相談ください。

3.肥満の判定基準

肥満度の求め方
日本肥満学会では、標準体重の算出式に基づいて、肥満度の算出方を、次のように定めています。
肥満度%=(実測体重-標準体重)÷標準体重×100
標準体重の求め方

標準体重 = (身長)m2 × 22 ・・・Body Mass Index(BMI)

※わが国ではBMIが22kg/m2で有病率が最小になることから、これに相当する体重を理想体重として算出します。
肥満とやせの判定
判定 やせ 普通 過体重 肥満
肥満度 -10%未満 -10%以上+10%未満 +10%以上+20%未満 +20%以上
BMI 19.8未満 19.8以上24.2未満 24.2以上26.4未満 26.4以上
体脂肪率による肥満度の判定基準
判定 軽度肥満 中等度肥満 重度肥満
男性 全年齢 20%以上 25%以上 30%以上
女性 6~14歳 25%以上 30%以上 35%以上
女性 15歳以上 30%以上 35%以上 40%以上

4.生活習慣を改善する

 食べ方、環境、食事時間、ストレスなど、様々な影響により肥満を招くことが多い様です。そのため、自分の食習慣や行動を認識し、行動や習慣を修正していく必要があります。また、ストレスが原因となり過食を招いている場合は、その原因を取り除く事も必要です。
■生活習慣を改善するために
・1日3食規則正しく食べましょう
食事回数が少ないほど、次の食事を過食してしまうばかりか、飢餓状態となりやすく、太りやすくなります。
・ゆっくり食べましょう
食べ始めてから満腹感を感じるのには15~20分かかると言われています。時間をかけてゆっくり食べることで、食べ過ぎを防ぐことが出来ます。口の中のものがなくなってから次のものに箸を付けるようにしましょう。
・間食は頻度を決めましょう
毎日食べる習慣をやめ、3食の食事のみを目標としましょう。間食は、曜日や時間を決め、普段我慢できた自分へのごほうびとして楽しむ程度にしましょう。

・ながら食いはやめましょう
何かをしながら食べると、無意識に食べ過ぎることがありますので、食べることに専念しましょう。
・自分の生活をふり返りましょう
毎日の食事内容や体重を記録することにより、自分の問題点や傾向を知ることが出来ます。さらに問題点を改善することで行動修正を行い、肥満になりにくい生活習慣を身につけることができます。
・運動習慣をつけましょう
摂取エネルギーを上回る消費エネルギーとなるように、定期的な運動習慣をつけましょう。運動は有酸素運動といわれるウォーキング、水泳、ジョギング、エアロビクスなどが適しています。

5.アルコールは節度ある適度な量を

 アルコールは高エネルギーである上に、飲酒によって自制心がゆるみ、食事療法が守れなくなる可能性があり、できれば避けたいものです。
アルコールを飲む際のおつまみや料理の選び方によっても、摂取エネルギーを減らすことができます。揚げ物を控える、脂肪分の少ない食材を選ぶ、スナック菓子をつまみにしないなどを心がけ、脂肪分の摂取量を減らすとよいでしょう。
また、ストレスを飲酒により解消することは日本人で一番多い解消法のようです。スポーツやウォーキングなど、肥満を防ぐ解消法を取り入れることをお勧めします。
出典:順天堂大学